Wi-Fi「6E」の持ち味とは

来年「Wi-Fi7」の本格デビューを控えてはいますが、現行最新規格「6E」の持ち味を改めて再整理します。「6」と最大転送速度は変わりませんが、使える帯域が増えたことで、高速かつより安定した通信が行えることはメリットの一つ。徐々に対応機器も増えています。

今回、この話題を取り上げます。

高速性能の比較

旧規格「5」は、80MHz幅の電波と1ストリームでの通信(1本のアンテナを使用)が基本。最大速度は433Mbpsとなっています。機器によっては2ストリームで866Mbpsを実現しているほか160MHz幅にすることで、1.7Gbpsに対応するものもあります。

対して新規格「6」は、80MHz幅の1ストリームで『600Mbps』となっています。多くの機器は2ストリームに対応するため、1.2Gbpsという機器が多いのが特徴です。もちろん160MHz幅を使用すれば、2.4Gbpsとさらに速くなります。つまり、旧規格より約1.4倍速くなるわけです。ただし、5GHz帯は帯域が狭く、160MHz幅は2つしか使えない弱点があり、近所でこの帯域を使用している人がいれば競合してしまい速度が低下、通信が不安定になる恐れがあります。

そうした課題解決には「6E」が適任。というのも6GHz帯の利用枠を追加しており、160MHz幅がさらに3つも利用できるメリットがあります。つまり、競合の可能性が低く、安定した高速通信が期待できるのです。これ以外にも、『複数同時接続時の遅延回避』『速度低下の抑制』『消費電力の削減』といった高い機能が拡充されており、新たにルーターを購入するなら、6Eに対応したものをおすすめします。

対応している機器類

ここ1年以内に発売された「ノートPC」では多くが対応済みですが、デスクトップや廉価なエントリーモデルでは対応してないことが多く、購入時は要注意です。

スマートフォンはまだまだ少ないのが現状ですが、グーグルPixel最新シリーズ、Xperia最新シリーズなどは対応済み。iPhone15に関しては、Proシリーズのみ対応しており、今後徐々に増えていくことが予想されます。

通信混雑の解消効果

そもそも論ですが、『6E』で速くなるのは、あくまでWi-Fi通信。そのため、1Gbps「以下」の回線契約している場合は旧規格「5」で十分、インターネット自体が速くなることはありません。Wi-Fi高速化に合わせてインターネットも速くしたい場合には、回線契約自体を見直しましょう。

代表的にはスマート家電等のIoT機器が『2.4GHz』帯を使うことが多く、混雑状態になりがち。PCやスマホ、タブレットなどは特に『5GHz』帯を使うことが多く、こちらも混雑し始めます。新規格では6GHz帯が追加され、この混雑を緩和できる効果が見込めます。イメージでいえば、道路に車線が1つ増えたようなもの。とくに部門部署で複数のノートPC・スマホ・タブレットを使っている場合は、その効果は高いでしょう。

いくらWi-Fiだけを高速化しても、ルーターやアクセスポイント(AP)がボトルネックになれば速度は出ません。10Gbpsなどの高速光回線を使うなら、ルーターの有線LANとくにWAN側が2.5Gbps以上の高速なものを選びたいところです。

非対応機種における対処方法

非対応の機器でも使えないかと問われると、「接続は可能ですが、6GHz帯は使えません」との回答になります。
対応ルーターを導入しても、6GHz帯が使えるのは6E対応の機器。非対応の場合は2.4GHz帯や5GHz帯を使うためあまり有効性を感じられません。

非対応PCであっても6GHz帯を使いたい場合、ルーターのUSB無線子機を使うという手がありますが、通信速度は1.2Gbpsとなっているのがほとんど。場合によっては逆に遅くなってしまうこともあり、おすすめしません。

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