光学ディスクを使ったストレージ活用には

たとえばCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多用途ディスク)、Blu-ray Discはこれまでレーザー光を用いたデータ書き込みおよび読み取りに活用されてきました。

そのメカニズムとしては赤色また青色レーザー光によるデータの記録と読み取りを行い、色々な業務にも活用されてきた歴史があります。直径12センチ(4.7インチ)厚さ1.2ミリ(0.05インチ)の円形状の媒体にデータはディスク表面の微小な「ピット」「ランド」と呼ばれる単位で書き込みできるのです。

記録素材

音声や画像、映像を収録専用の光ディスクにはアルミなどの軽くて安い素材が多用されていますが、一回のみ書き込めるライトワンス(Write Once)ディスクや繰り返し書き換えできるリライタブル(Rewritable)ディスクには高価なアモルファス素材が使われ、データの記録・消去を繰り返し行える分コストもかさみます。

データはディスク中心から外周に向かいらせん方向に記録される仕様となっており、回転中にレーザー光を照射させディスク表面のピットとランドによる反射光の変化を検出、0/1のBit(データ最小単位)を読み取ります。

光ディスクの性能

性能一覧
CDDVDBlu-ray Disc
保存容量最大700MBシングルレイヤー(片面1層)4.7GB、デュアルレイヤー(片面2層)8.5GBシングルレイヤー25GB、クアッドレイヤー(4層式)最大128GB
ドライブ互換性CDのみCDも読み書き可DVD・CDを再生、読み書き可
フォーマットCD-ROM(読み込み専用)DVD-ROM(読み込み専用)BD-ROM(読み込み専用)
CD-R(1回のみ書き込み)DVD-R(1回のみ書き込み)BD-R(1回のみ書き込み)
CD-RW(読み書きと書き換え)DVD-RW(読み書きと書き換え)BD-RE(読み書きと書き換え)

メリット・デメリット比較
HDD/SSD光学ディスク
コストパフォーマンス
携帯性
長期保存・保管コスト
記録容量
耐久性
読み書き速度
再利用などの環境性能
TV/音楽/ゲーム保存

業務利用の注意点

「携帯性・耐久性・コストパフォーマンス」に優れた光学メディアですが、その反面で容量確保や読み書きスピード、環境性能では劣る点があるのも事実。

業務利用の際には、長期保存用アーカイブやバックアップストレージ向けにも活用を期待できます。ただし、HDD/SDDなどに比べ社外へ持ち出されやすく、セキュリティ上の不安となりやすい側面も。

光ディスク1枚当たりの記憶容量が500GBまた1TB、カートリッジ当たり10TBにまで増やせる技術も登場しており、AI時代のデータ保存ニーズをくみ取る順応性を発揮しやすいとも言え、光ディスクの活用方法は今後の検討課題となりそうなのです。

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