有効な無線LAN環境のセキュリティ対策は

近年、旧式の無線LANルーターやAP(アクセスポイント)が通信の暗号化を解読されたり脆弱なネットワークを狙ったサイバー攻撃が増加を続けています。企業における無線LANセキュリティ対策の現状と運用課題における改善点を解説します。

現状

ネットワークインフラとして活用が進む無線LAN、利用する企業に実施したアンケートでの暗号化等のセキュリティ対策として「IEEE802.1X認証+WPA2(AES)」36%、「MACアドレスフィルタリング+WEP」(25%)、「PSK+WPA2(AES)」(18%)、「SSIDステルス」(21%)との回答結果が示されています。

この結果から見えるのは、企業規模によるセキュリティ対策の濃淡。たとえばセキュリティ対策として認証方式と暗号化のいずれか一つの実施にとどまっていたのは100人以下の小規模の傾向が強く、両方とも実施できていたのは、中~大規模企業。やはり技術的知見の高い社員層が厚く、人材豊富な強みが出ています。

セキュリティ対策の課題

ここ数年来のテレワーク普及により社員の自宅ルーターが狙われたり、社内業務システムへのログインIDやパスワードが窃取されるケースが大きく増加。オフィスだけでなく社員宅やサテライトオフィス等のオフィス外でのセキュリティ要件も十分に配慮すべき事態となっています。テレワーク・リモートワークにおける利便性向上には当然、セキュリティへの備えは大前提。

勤務先や自宅、出先の利用者からネットワークトラブルに遭ったとの声が相次ぐのも珍しいことではありません。既存の通信環境では輻輳や電波干渉による通信遅延の発生や突然の切断、通信混雑が起こりやすく、効率化や生産性向上への取り組みにはネットワーク通信インフラ改善は必須であり、無線環境の刷新整備は喫緊の課題となりつつあります。

改善には

ネットワーク利用には機器故障が少なく、障害発生要因が容易に判明できる環境整備が望ましいのですが、無線LANへの接続デバイス数が多ければ多いほど電力消費量は増え、多数のデバイスアクセス時に無線LAN接続が途切れないよう調整、改善するにはコストもかさみます。

こうした課題への有効な改善策としてあげられるのが、最新鋭の無線LANネットワーク機器や対応デバイスの導入および管理運用が容易になるツールの導入です。初期投資は必要ですが、運用コストが下がれば、十分に見合うだけのリターンが見込まれます。

また巧妙化・悪質化が著しいサイバー攻撃を始めとしたセキュリティリスクにも最新の無線LAN設備への切り替えは、迅速なセキュリティアップデートが可能となりサイバー攻撃の抑止効果も高いと言えるのです。

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