メタ社の空間コンピューティング

先日、日本でも発売された「Apple Vision Pro」。実は昨年10月に既に発売されていたのがメタ社の「Meta Quest 3」ゴーグル型MR(Mixed Reality)製品。ヘッドセットを装着しても物理世界もフルカラービュー、お手軽にMR(複合現実)を体験できるのがその特長です。

ゲームなど没入型バーチャルリアリティー体験をはじめ、同僚との共同作業が出来たり、バーチャルコンテンツを物理的な空間に持ち込み、より魅力的でリアルな体験ができます。

Meta Quest 3の特性は

豊富なアプリやゲームタイトルのラインナップも魅力的。価格帯も数万円台とかなりお安めです。

旧型Meta Quest 2製品のライブラリに存在する500以上のゲームタイトルやアプリと互換性があり、ゲーム、エンタメ、フィットネスやウェルネス、旅行、デザイン、同僚との共同作業や交流と言った利用者の好みに応じた没入的かつインタラクティブな空間コンピューティングを試せるのです。

自動で部屋を3Dスキャン、内装や家具、調度品の位置を把握すると周囲の物理空間とバーチャル体験を融合します。たとえばゲームにおいてバーチャルなボールを投げ、それが実際の壁に跳ね返ってみたり、砲火が飛ぶなかをコーヒーテーブルの後ろに隠れてみたり。あるゲームではゾンビが自宅のソファ上を這ったり、エイリアンが天井から侵入、壁を破り部屋を占拠します。

優れた機能

臨場感あふれるゲームやドキュメンタリー映像から幻想的風景など本製品の映像は、思わず手を伸ばして触れたくなる壮観さ。旧型と比較して解像度が約30%近く向上、1度あたり25ピクセル、1インチあたり1,218ピクセルと、Questシリーズ全体で最高の解像度を実現しています。

次世代パンケーキレンズ光学装置を備え、視覚の没入感を損なわず、旧型と比較すると40%もスリム。シャープさも25%向上、迷光や散乱光もまた大幅に低減させています。

フィット感

旧型より薄型かつカスタマイズ可能なフィット感とバランスの取れた重量配分を実現。眼鏡の上から装着や髪型や顔の形に合わせて調整、ソフトで調節可能なストラップデザインでさまざまなニーズに対応可能です。

昨年来QuestシリーズをVision Proと同じく大人が使えるデバイスとしてアピール。ウェブブラウザやワード、エクセルのような2Dアプリ、グーグルアースと言った3Dアプリなど複数のアプリをマルチタスクで起動させる仮想空間内における空間コンピューティング概念をApple社よりも先取りしていたのです。

比較

そうは言っても画質・機能・性能ではVision Proに軍配があがりますが、ネックなのが高額すぎる価格。
Quest 3は安価であり、主にゲーム用途向けでビジネス活用策はまだまだこれからと言ったところ。

またQuestシリーズはAndroidベースのOS、普及するかもしれない良質な空間コンピューティングを今すぐ体験したい方やアップル製品好きならVision Proの一択。快適な操作性やユーザー体験はアップルのお家芸だからです。

アップルとメタ社のそれぞれが持つ優位性を比較して、どちらが自分にフィットしているか?
ぜひ一度お試しください。