6GHz帯を利用できる新Wi-Fi規格の紹介

無線LANは今や業務に欠かせないインフラの一つ。

日本では昨年9月に「IEEE802.11ax」いわゆるWi-Fi6の拡張版「Wi-Fi6E」周波数帯域規格が総務省から認可されました。1999年に5GHz帯が登場して以来、20年以上ぶりに新帯域6GHz帯が加わり高いメリットが見込めます。これを機にデバイスやルーター製品を切り替えるチャンス、買い替えのタイミングはいつなのか解説します。

Wi-Fi新規格登場によるデバイス・ルーターの『買い替えどき』

日本の場合、6E規格では5925~6425MHz(米国は7125MHzまでの通信帯域)が無線LANで利用可能になり、6規格の懸念点としてあげられたDFS(Dynamic Frequency Selection:動的周波数選択)機能には影響が少ないと言われています。5GHzでも気象・航空レーダーなどに利用されるW53やW56といったチャネル信号を感知した場合、別の非干渉チャネルに切り替えるDFS機能が働きます。しかし、新たに解放された6GHz帯では干渉が少なく高速通信が可能な由縁です。

チャネルを束ねてボンディングする際、160MHzであれば3チャネルほどが利用でき、新規格を利用すれば大容量の通信が必要なアプリケーションも使える可能性が高まります。混雑しがちな5GHzではなく、制約の少ない6GHz帯が利用できるようになることで、『AR(拡張現実)・VR(仮想現実)・MR(複合現実)・AI(人工知能)・Iotデバイス』など新技術を使って大容量データ通信での利用に期待ができ、利用シーンの幅もぐっと広がります。

ただし、6GHz帯は5GHz帯のW56というチャネルに比べ出力が大きくなるよう設計されておらず広帯域ながら劇的なスループット向上につながるかどうかは、環境次第と言われています。

対応状況

対応デバイスの状況ですが、すでに幾つかの無線LANメーカーは、一部のアクセスポイント(AP)で新規格対応のチップセット搭載モデルを提供しています。これから先、APを調達する際は数年先を見越して対応するモデルを選択するべきです。

すでに対応チップセット搭載端末も多く出回っており、地域差も見られます。日本国内では技術基準適合証明などのいわゆる『技適』を受けた機器以外は使用できない制限が存在、現状流通している機器では6GHz帯を使えません。多くのユーザーが6GHz帯のメリットを享受するには、これから発売される機器が技適を受けてからなのです。

世界的に多くのユーザーを抱えるApple「iPhone」「iPad」製品では、昨年11月時点で新規格サポートモデルは「iPad Pro」11インチ(第4世代)モデルおよび「iPad Pro」12.9インチモデル(第6世代)のみ。中国本土または日本では利用できない旨が記載されています。

Wi-Fiルーターについては、「NEC」「バッファロー」など既に幾つかのベンダーが対応モデルを出しており、リプレースのチャンスが少ないルーターは新規格対応を機にぜひ買い替えをおすすめします。

将来規格の見通し

実は次世代規格「IEEE802.11be」いわゆる『Wi-Fi7』登場も遠い話ではありません、チャネルを束ねるボンディングによって最大320MHzのチャネルを利用でき、複数のバンドとチャネルで同時に端末と送受信できるマルチリンクオペレーション(MLO)が実装される予定で、高いスループットと低いレイテンシが期待できます。

業務効率化を図り、新たなテクノロジーを導入するには高速かつ大容量での快適なデータ通信が欠かせません。信頼できる導入運用設計をご検討の際には、お気軽にお問い合わせください。

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