オンライン会議の課題を解決するソリューションは
オンライン会議への参加者が一堂に会して会議室に集まるとそれぞれのPCのマイクがハウリングを起こしたり、意図しない騒音や雑音などのノイズが入り込んだり、通信が不安定化してしまい画像のちらつきやかくつきが発生した経験は誰しもが持つものです。
対策としてPCを集約させ音声を拾うように調整するとハウリング自体は解消できますが、マイクから遠い人の声が聞き取りづらくなったり、参加者がいる場所により周囲の雑音などノイズを拾ってしまい集中して会話を聞き取れなくなる事態もよくある話。あちら立てればこちらが立たぬではありませんが、課題の解決には双方がWinWinなものが必要となってきます。同僚とのオンライン会議であれば多少のノイズは気になりませんが、大事な顧客や取引先とのオンライン会議では、そうした事態が頻発するのでは困りものです。会議の重要性が高まるほど最低限のノイズかつクリアで聞き取りやすい音声品質を保たれていることが要求されてくるのです。
オンライン会議向け専用デバイスの活用
こうしたデバイスは高性能カメラやマイク・スピーカーを備えた一体型製品として販売されており、集音やカメラ、ノイズキャンセリング機能を搭載。製品によって広い会議スペースにも対応したり、オープンスペースや小規模会場向けなど機能や性能、価格帯も様々なタイプのものが登場してきています。デバイスごとにPCとUSB接続で利用したり、製品自体にミニPCの機能が内蔵されたものなど多様化しているのも特徴。
豊富な機能
気になるキーボードの打鍵音やちょっとした咳やくしゃみ、風や雨音など自然ノイズであったり、車やバイクが鳴らす警笛やエンジン音などの環境ノイズ。こうしたノイズを除去したり、反響音を低減させたり、周囲の環境から聞こえてくるノイズをキャンセリングできます。また話者をカメラが自動識別して追尾、トラッキング範囲を指定して話者にカメラを向けたり、参加者全員をフレームに収めたり、特定人物をフレーミングして仮想画面に表示させたりといった機能を有し、オンライン会議においてこれまでとは異なる運用の可能性もまた広がるのです。
運用面への配慮の重要性
会議室の広さや壁材、机の配置などオンライン会議の環境は様々に変化するもの。できるだけ広い範囲をカバーして声や画像が拾える製品では、周囲の雑音もまたキャッチしてしまうことにもつながりかねません。集音範囲を自由に設定変更できる製品を選ぶなど工夫が大事になってきます。集音にはマイクからの距離が均等になるようなレイアウトが理想ではありますが、運用方法を含めオンライン会議の最適なやり方を創意工夫して誰もが参加しやすい環境を作り上げる配慮が求められています。