USB Type-Cケーブルの問題点とは

一見では「違い」が分からないUSB Type-Cケーブル問題。実は充電やデータ転送など製品スペックでその仕様がバラバラで何に使えるのか判別がつきづらいのが難点。iPhone15にも採用され今後の利用急拡大が予想されます。こうした場合の注意すべき点を解説します。

対応規格・最大転送速度・ケーブル長

対応規格・最大転送速度・ケーブル長の一覧
規格名最大データ転送速度ケーブル長
USB 2.0480Mbps4m
USB 3.1 Gen 15Gbps2m
USB 3.1 Gen 210Gbps1m
USB 3.2 Gen 15Gbps2m
USB 3.2 Gen 210Gbps1m
USB 3.2 Gen 2 x220Gbps1m
USB4 Gen 2 x220Gbps1m
USB4 Gen 3 x240Gbps0.8m
Thunderbolt 340Gbps0.8m
Thunderbolt 440Gbps2m

大事なのはUSB Type-C製品を購入する前にパッケージ等に記載された規格名と最大転送速度およびケーブル長をよく確認しておくこと。こうしておけば「USB x.0」(「USB x.1 Gen y」および「USB x.2 Gen z」)ごと対応デバイス等の判別がつきやすいのです。またケーブルにも規格やスペックを記載したシールやテープを貼っておくことをおすすめします。

ケーブルは表記「以下」の長さでなければ規格に沿った最大転送速度が出ない可能性もあり、長すぎて速度が出ないケースもあります。さらにUSB Type-Cには「USB PD(USB Power Delivery)」という電力供給規格が定められ、最大240W(ワット)まで給電可能ですが、ケーブルによって最大15W/30W/60W/100Wというように対応給電能力が異なります。

規格やスペック記載のアイコン例

Cケーブルの最大転送速度とUSB PDについては大は小を兼ねており、最大転送速度が大きければ大きいほどその速度未満の規格にも対応できますが、その逆は残念ながらできません。充電も20W必要なスマートフォンなら30W対応のケーブルでも給電できるのですが、60Wが必要なノートPCでは給電できない仕様となっているのです。

接続デバイスを正しく使いこなすには利用するUSB Type-Cケーブルの素性を正確に把握すべき。USB規格を制定するUSB-IF(USBインプリメンターズ・フォーラム)では規格名やスペック性能が記載されたアイコンのパッケージおよびケーブルへの刻印等を各メーカーに求めはじめていますが、推奨であって義務ではなく今のところ広く採用されているわけではないのが実情です。

ユーザー側もメーカーの問い合わせ窓口へ申し入れや適切なクレームを申し立てることで、取り組みが進むよう求めるべきでしょう。