企業の危ういID・パスワード管理に

新型ウイルス感染症流行は働き方を大きく変え、テレワークやクラウドサービスの需要増により企業におけるID/パスワードの流出・漏洩リスクは非常に高まっています。

クラウドシステム導入によるID/アクセス管理の市場規模は2021年に3億768.2万ドル、2022年から2030年にかけて年平均成長率21.2%で推移する見込みです。2030年には212億6520万ドルに達すると予測され、世界的に需要が増しています。

◆目次

  • パスワードの利用傾向
  • クラウドシステム利用状況
  • 管理効率化のメリット・デメリット
  • パスワード等の利用傾向

    業務においてIDやパスワードを求められる「システムの数」は「5~6個」(26.7%)、「7~10個」(22.5%)、「3~4個」(18.4%)と続き、まとめると1~6個が52.4%、7個以上が44.5%

    前回調査では「7個以上」が51.8%と過半数でしたが今回は7.3ポイントほど減少。全体的にパスワードが必要なシステム数は減少傾向です。

    「業務上使用するID/パスワードの数」も同様に、「7個以上」が1.6ポイント減少するも「1~6個」が1.3ポイント増加。年々増加傾向にあったID/パスワード数が一定の落ち着きを見せ始めている様子が見て取れます。

    直近2~3年で「増えた」(59.1%)という回答は約6割、増加数は「3個」(35.1%)、「2個」(27.2%)がボリュームゾーン。ただし前回調査の「3~5個の増加」と比較して業務における個人管理のID/パスワードの増加スピードは、一時期に比べて緩やかになっているようです。

    クラウドシステムの利用状況

    ここ数年の業務利用ID/パスワード増加の背景は、新型ウイルス対策をきっかけとしたテレワーク対応やクラウドサービス業務利用が進んだこと。

    一方では現場で増加したID/パスワードの管理が煩雑化、システム部門への問い合わせコストやセキュリティリスクの増加といった問題も起きています。

    そこで解消策として有効なID/パスワード管理システムの利用状況ですが「導入済み」(20.2%)、「導入予定」(7.3%)。導入に意欲的なのは約3割です。

    従業員規模別で見ると5000人以上の大企業では35.1%が導入済み、501人以上の中堅企業でも3割が導入意向を持っていましたが、100人以下の中小企業帯では1割以下にとどまり、従業員数で大きな差異が見られる結果となりました。

    導入形態では「SaaS」(36.8%)や「IaaS」(19.8%)といったクラウドサービスの利用が56.6%となり「オンプレミスで運用」(33.0%)を大きく上回る結果に。クラウド利用率を経年で見ると、2020年9月時に40.0%、2022年8月時で49.5%と年々増加傾向にあり、オンプレミス型からの移行や使い分けが急速に進んでいます。

    管理効率化のメリット・デメリット

    まず運用コストの『軽減』効果。「管理工数の減少」や「属人的管理体制からの効率的転換」など従業員による個別管理で発生していた対応負荷の軽減が見込まれ、結果として「費用対効果(ROI)でクラウドシステムに軍配」「トータルコストが安い」と言った『ROI』改善につながりやすい面。

    次に「オンプレミス管理」による作業負荷。「ローカルサーバ老朽化、セキュリティの随時対応などの負荷」「SaaS利用や社内システム増加によるオンプレシステムの管理作業増」と言った影響が見過ごせないレベルに高まっていました。

    デメリットは「セキュリティ面の懸念」。「クラウドサービスへのサイバー攻撃が増え、セキュリティの懸念から社内利用しない」と言った声や「情報漏えいの懸念から上層部が導入に前向きではない」などクラウドシステムへのセキュリティに不安を感じる現状が見えてきます。

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