「サポート期限が過ぎた」Windows10のリスク解説
サポート期間を終了すると、次のサービスが提供されなくなります。
- セキュリティパッチ等の更新プログラムの無償提供
- プログラム不具合修正などを含んだソフトウェア更新プログラムの無償提供
- 万が一のOS等の故障や不具合発生時のテクニカルサポート
- AIなど新たな機能を含んだ機能更新プログラムの無償提供
- Microsoft Office製品(Office2016&2019も同日サポート切れ)サポート
リスキーなセキュリティ
通年を通して毎月『Windows Update』による「不具合修正などソフトウェア」と「セキュリティ」等の更新プログラムが提供され、その数は数百から数千にも登ります。
特にセキュリティ維持に不可欠なのが「セキュリティ更新プログラム」。毎月第2火曜日の翌日の水曜に必ず配信されています。
こうしたプログラム更新の検証・実施は見つかった脆弱性を解消、脅威を少しでも減らすには必須。マルウェア・ランサムウェアは更新が適用されていない場合の脆弱性を巧みに利用してシステムを乗っ取るのです。
セキュリティ更新を適用せず使い続ければ、システム自体を脆弱化させる要因となり、なんらかのサイバー攻撃にあっても耐性が下がり続け非常にハイリスクかつセキュリティが不安な状態です。要は保険をかけずにクルマに乗車するのと同様。
次第に使えなくなるアプリ・デバイス・ソフト
サポート終了に伴い、アプリやデバイス、ソフトもまた「10」をサポートしない事態が想定されています。
たとえばMicrosoft社からはホームページ上でサポート終了以降はMicrosoft365(Office365)サービスも「10」をサポートしない旨を明示しています。それ以外のサードパーティー製も同様、サポートを止めてしまう可能性が高いと言えます。これはアプリ、デバイス、ソフト自体のアップデートもなくなることを意味します。
AI等の新機能が使えない
将来的な業務効率化や生産性向上に最適とされるAIなどの最新テクノロジーも日進月歩。次々と新たな機能を含んだプログラムがリリースされていますが、こうした機能も利用できずに時代に取り残される羽目に陥りかねません。
そんなものは必要ないとたかをくくっていれば、同僚や部下にも先を越される恐れが多分にあります。
OS「10」で全然問題がないのに、どうして「11」へ移行しなければならないの?
と疑問に思っていらっしゃった方々への参考情報となれば幸いです。