レガシーシステムからの脱却とクラウドシフト実現には

長い歴史を持つ企業ほど慣例や旧習を重んじる傾向が強く、従業員同士のコミュニケーション齟齬の発生、属人的かつ勘や個人に頼りすぎる分析や決断手法など、事業を運営していくうえでの課題や問題となってきています。そうした問題解決への糸口となりそうなのが実は業務のデジタル化やDX化と言えるのです。

これまで

たとえばオンプレサーバを運用している場合には、これまで社内IT担当者は管理パッケージのアップデートに取り組んだり、業務の改善のため他システムとの連携を図ったり、そのための連携用のアプリやインタフェースを開発したりする必要がありました。

しかし、オンプレサーバでは5年ほどでハードウェア自体の耐用年数を迎え、その都度移行や切り替えが必要となります。また他部門や他システムとの業務連携の強化を図るには、アプリやインターフェースの開発を含めて膨大な工数を要すことで一朝一夕には対応が難しい現実がありました。

そこでここ数年、注目されているのがクラウドツールへの切り替えやハイスピードなネットワークインフラの整備です。

未来予想図

そのため経理や総務人事・IT・営業など含め多くの部署のメンバー間にて協議を行い、使いやすく導入や運用のハードルが低いソリューションを選択・導入できれば業務効率化や改善を一気に高めることにつながりやすいのです。

目的の達成には、たとえばノーコード開発ツールを使った棚卸しや検品、経費等を管理できるクラウドアプリの独自開発に取り組むといったそれ相応の企業努力も必要です。プログラミング経験のない従業員には、必要があればパートナー企業のプログラミング研修を受講させ開発スキルを学ばせるなどのリスキリングも課題となってくる場合も考えられます。

事例研究

まず効率化につながりやすいのは各システムから収集した売り上げデータ等をクラウドへ格納、BI(ビジネスインテリジェンス)サービス等を用いた的確なデータ分析とそのデータを利用した業務の最適化。たとえば以前のPOSレジからダウンロードしたデータの手作業整形と配布確認から、BIを用いた「現場でのタブレットを使った即時売り上げデータ確認の実施」や「配置変更による売り上げ推移状況」など施策の検証結果の把握が容易になり、モチベーション向上にも役立つことが判明しています。

また過去の売り上げデータを元にした機械学習によるAI需要予測といった新たな取り組みでは、需要予測と完全合致することはもちろん稀ですが、繁忙期やシステム障害等発生による欠品を防ぎ、どのように予測精度を高め、的確な分析ができるかを従業員みずからが検討するなどの効果も出始めている模様です。

同時並行で行うべきITインフラ整備

クラウドツールの導入や運用において大きな課題となってくるのが、未整備なITインフラしか備えられていないケース。
それではいくら高価なツールであっても宝の持ち腐れ、その能力を十分に発揮できないばかりか障害発生の要因となったり、活用に至らずお荷物扱いとなりかねません。

やはりメリットを感じるには、それに応じたインフラ構築整備が重要となってきます。そのため、高速かつ処理能力にすぐれたWi-Fiなどのネットワークや機器整備への投資もまた必然的。クラウドシフト実現には大きな要素となってくるのです。

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