OS・アプリ等の更新を
OS「Windows 10・11」では21年下半期以降、定期的にFeature Update(機能更新プログラム)とQuality Update(品質更新プログラム)が提供されています。傾向としてダウンロードするパッケージサイズは縮小していますが、社内デバイス更新管理業務の負担増が問題視されています。
品質更新プログラムの適用によりアプリの動作に齟齬(そご)が生じるケースも多く、これまでは更新プログラムの動作検証を終えてから「Windows Server Update Services」(WSUS)による更新実施が主流でした。
更新業務の効率化に
先日ご紹介したデバイス管理システム『Intune』を使えば「Windows Update for Business」(WUfB)機能を使用して『機能更新プログラム』は最大365日、『品質更新プログラム』は最大30日(一時停止は最大35日)の適用延期ができます。
機能の詳細ですが、既知の問題が確認されたデバイスへ新しい更新プログラムの展開を一時停止する「セーフガードホールド」を利用、更新プログラムの適用に失敗してロールバックの発生やデータ消失、Windowsの主要な機能が利用できなくなるトラブルが報告されると、同じハードウェアおよびソフトウェア構成の環境への更新プログラムの適用を一時中断します。
安全と判断された時点で自動更新が再開されるため、社内IT管理者はWUfBレポートで管理デバイスの更新プログラム適用状況を定期的に確認するだけで済み、面倒な更新に伴うメンテナンス等の管理業務を効率化できます。
Windows Updateの自動化も可能に
「Windows Autopatch」はWUfBの機能と登録したデバイスの更新ポリシーに応じて「Windows 10・11」など『OS』、「Edge」など『ブラウザ』、「Microsoft Teams」「OneDrive」といった『アプリ』の更新を自動化するクラウドサービス。
「Windows Autopatch」の特徴はWUfB機能を使用してIT担当者ではなくMicrosoft側がアップデートを実行、更新に関する様々な問題を未然に防ぐことが可能になります。
利用の条件
Windows Autopatch機能を利用するには「Azure AD Premium」や「Microsoft Intune」のライセンス購入が必要ですが、更新プログラム管理業務の簡素化や効率化など工数削減につながる高いベネフィットが見込めるためお薦めできます。