旧式Wi-Fiルーターによる業務効率の低下には

今や業務に不可欠なWi-Fi接続ですが、使い続けて5年以上10年近くなった企業組織は決して珍しい話ではありません。

しかし、そのまま使い続ければセキュリティリスクとなり、業務効率化に悪影響を与えかねない重大な危険をはらんでいるのです。

一般的寿命

約4~5年と言われていますが、使い方によってはそれより短くなる傾向にあり、本体劣化や端末側技術の大きな進展次第で寿命は縮まりかねません。

そのためルーター交換は、ある程度の兆候を目安に検討すべきタイミングを見計って行うべきでしょう。たとえば、その兆候としては下表が挙げられます。

交換タイミングの検討要素
兆候事象
1,速度低下の兆候30Mbps以下など極端に遅い通信速度
2,切れやすく、つながりにくいなど不安定な挙動アプリやシステムが突然停止やシャットダウンする
3,本体が過熱、頻繁なランプ点滅の発生本体を触ると極端に熱く、点灯から点滅に変わっていた
4,頻繁な通信エラーウェブサイトが時折見られない、反応が悪い
5,不審なメールやOS不具合の発生マルウェア・ランサムウェアへの感染の疑い

脆弱なセキュリティ

ファームウェア更新が終了しているルーターは特にセキュリティリスクを抱えており、早めに買い換えるべきタイミングです。いつマルウェアやランサムウェア攻撃の被害を受けてもおかしくなく、そうなれば復旧までの道のりは遠く険しいものになります。

不正アクセス被害では、数年前の古くセキュリティの脆弱なルーターが狙い撃ちされ、情報流出・漏洩被害は後を絶たない危険極まりないのです。

新規格に非対応

たとえばWi-Fi新規格に非対応の旧式ルーターでは、最新デバイスと互換性がないため、通信速度やネット環境の改善につながらず宝の持ち腐れ。せっかく新調したデバイスの良さを体感できない事態にもなりかねません。

またルーター機種が古くなればなるほど頻繁に再起動したり、電源供給が不安定になるなど業務に支障が出かねないのです。

長寿命化を図るには

まずは定期メンテナンスを実施したり適切な設置環境を構築して運用管理が適切であるかが問われます。
そのためには、ファームウェアの定期更新は当然のこと、セキュリティ設定の随時見直し、定期清掃や過熱対策などを実施すべきでしょう。またエキスパートに相談できる体制整備も重要な視点であることは言うまでもありません。