迫る「Windows11」への移行期限

期限が一年を切り、いよいよ移行が出来ていない方も決断せざるを得ない状況になりつつあります。セキュリティ対策ソフトウェアの障害が起因となりWindowsOSが起動できない事態が発生したりと悩ましいのがOSにまつわるさまざまな問題。

今回はこの話題を取り上げ解説します。

素早く対応できた企業も

本年7月に発生したWindowsOSのブルースクリーン発生問題ですが、問題に直面した米国の航空企業2社の対応の差が際立ったことが話題となっています。

ソフトウェアアップデートの不具合による3日間の運航中断から素早く立ち直ったA社は早々と「オペレーションは正常に復帰。システムやツール、スケジュールは安定稼働しており、若干の時間は必要だったが状況は改善した。」と声明を発表しました。キャンセルされたフライトも最終的には約1500便ほどにとどまったことが判明しています。

ところがD社は発生日から週末に至る合計3500便以上を欠航せざるを得ず、その後も最終的には7千便以上が欠航。さまざまな業務に深刻な影響を及ぼしたことが明らかに。ベンダー各社に損害賠償を請求する事態となっているようです。また乗務員を再配置するソフトウェアも一時的に中断されるなど悪影響は各所に出ていたのです。

適切な判断ができるか

A社の経営陣はソフトウェア障害の発生を事前に予測していた訳ではなく、プロセスおよび技術的改善に向けて少しずつでも投資してきた効果が如実に現れたのが今回の事態における手際の良さと言えるのではないでしょうか。

翻って新OSへの移行は、ハードウェア要件が厳しく、古く低スペックのPCでは動作しないことが大前提。IT担当者や経営者は、こうした要件を踏まえ、最新のシステムを実行できないPC端末等の交換を前提に動かざる得ません。

Windowsの旧バージョンから最新バージョンへの無償アップグレードを利用可能な端末であるかの見極めも含め、実は慎重な検討が必要なのです。

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