コストを抑えて手軽に「Wi-Fi6」を利用するには
ご存知のように上記の新規格を使うには、ルーターおよびPCなどのデバイスもまた対応したものを利用する必要があります。しかしルーターはともかくPCなどのデバイスを新たに社員数ぶん購入することは多大な出費となります。何とか既存のPC等で対応する術はないかご検討されている方向けに秘策があります。
コストを抑えて手軽に「Wi-Fi6」を導入するにはどうすればよいかを今回、ご紹介します。
既存PCをアップグレード
Wi-Fi6を導入して業務環境をなんとか高速化させたいが、新たに対応するPCを全社員ぶん購入するのは難しいとお悩みの方には朗報です。既存PCを利用していても新規格を使うことが出来る周辺機器がさるメーカーから発表されたのです。この機器ですが、いわゆる「無線LANアダプター」と言われるUSB外付け装置のこと。
新規格「IEEE 802.11ax」をサポート、お手持ちのPCのUSBインターフェースに同装置を挿すだけで手軽にアップグレード出来る優れものです。
最大1201Mbps(理論値)への高速化
既存の「Wi-Fi(5)」と比較して約1.4倍速と言われています、これはあくまで「理論値」であり超高速度を期待される方は大して違いがないのではと訝る向きもあるかもしれません。
しかし、注目すべきは『実効スループット』、すなわち「実務のなか、どれくらいの速度が期待できるのか」という安定性の部分なのです。この点について『11ax』は、前規格の「11ac」の『約4倍』もの速度が出るといわれています。これは、実際にスマートフォンやパソコンを使うときの速度ですから、理論値の違い以上に快適さを感じることができるはずです。
設定には
光学ドライブ非搭載、インターネット環境のないPCでもUSB端子に接続するだけで「ドライバーソフト」をインストールでき、アンテナ内蔵タイプで持ち運び用ノートPCはもちろんのことデスクトップでも利用が可能です。
機能詳細
通信速度および安定性を高める「ビームフォーミング」にも対応しており、室内移動時も電波を的確にとらえ最適な環境を構築することが可能です。また複数端末の通信を同時処理できる「MU-MIMO」、同時通信を可能にする「OFDMA」機能を兼ね備えています。
USBインターフェイスについてはUSB3.2 Gen1/Gen2対応が公表されています。