マイナ保険証を使えば医療費控除等の申告も簡単便利に

たとえばカード活用により、これまで必要だった高額医療費支払時の一時自己負担金の支払い、区市役所等で行ってきた限度額適用認定証の書類申請手続きなど原則不要に。加えて自営業者、年金生活者等の確定申告や医療費控除の申告におけるオンライン申告が可能になるなど利便性向上への動きは目覚ましいものがあります。

利用に向けた手続きや注意点など

これには、まずマイナカードを取得してマイナ保険証としての利用登録が済んでいることことが条件となってきます。また当然ですが、受診・処方時等にマイナ保険証を使うことが前提です。その後スマートフォン・PCから「マイナポータル」と呼ばれる専用サイトにて所定の手続きを行えばオンラインでの行政手続きが行えたり、ご自身の医療情報等を含めた確認ができるようになるのです。

マイナポータルサイトと国税庁の確定申告(e-Tax)を機能連携させた「マイナポータル連携」による確定申告のオンライン実施も可能となっており、医療費控除申告に必要な情報を取得して申告書にある程度自動で情報が入力されるといった便利な使い方ができます。

たとえばマイナポータルから通知される医療費通知情報は、令和3年9月診療分からの開始、毎月11日に前々月診療分が更新されます。1年分の医療費通知情報は原則毎年2月9日付けで申告年分の1月から12月分までの情報を一括取得できる仕様となっています。

取得される情報は医療機関等の受診や処方時におけるものに限られ、ドラックストア等にて購入・処方された薬品等は含まれません。また、医療費控除の対象となる通院費や入院時の食費も取得対象ではありません。

スマートフォンからも利用できるメリット

本年1月から利用可能になった「スマートフォン用電子証明書」を用いれば、マイナカードをわざわざスマホで読み取らずとも申告書の作成および電子送信が可能です。利用には、マイナポータル「アプリ」を取得して、利用申請・登録が必要。当面の間はアンドロイド端末のみ利用可能となっており、iPhoneは非対応なため要注意です。

マイナポータル連携の詳細