自由にパーツ交換可能なモジュラー式ノートPCの紹介

台湾のPCメーカーがこのノート製品を開発、先日コンベンションに出展、紹介されています。発売時期は未定ですが、現在予約も可能です。これまでノートPCにおけるパーツ交換は難易度が高く、素人が手を出すとハードウェアが壊れたりうまくいかずに断念することが多いものでした。ところが、そうした固定観念を覆したのがこの製品。最初からパーツ交換を想定しており、何重にもネジ止めされたり、固くて外しづらいと言ったハードルがそもそも低く、着脱に要する手間を感じないのです。

メモリー・ストレージ等のモジュール追加もできるDIYモデル

初期モデルのCPUは「AMD Ryzen 7 7840HS」(8コア、16スレッド、最大5.1GHz)もしくは「AMD Ryzen 9 7940HS」(8コア、16スレッド、最大5.2GHz)から選択可能、GPUは「Radeon 780M」を搭載しており、メモリーはDDR5-5600のスロットが2つ、8GBx1から最大32GBx2枚まで対応が可能です。

ディスプレー解像度は2560×1600ドット(16:10)、リフレッシュレートは最大165Hzに対応、コントラスト比は1500:1で輝度は500nit。ベゼル上部中央には1080p/60fpsのウェブカメラを搭載。ベゼルはブラック、オレンジ、ラベンダーの3色から選択でき簡単に取り外して交換、その日の気分で付け替えを楽しめるのです。

最大の特徴と言えるのが本体の各パーツを自由に取り外してカスタマイズできる「モジュラー式」構造、たとえばトラックパッドモジュールの左右の短いブレードをスライドさせトラックパッドを簡単に取り外しができます。キーボードも同様。英語はもちろんドイツやフランス、中国、韓国など10種類以上の言語に対応したモデルのバリエーションが豊富にあり、なかにはRGBバックライト付きANSIレイアウトのクリアキー対応やゲーミング用の品揃えも。テンキーボードモジュールはキーボードの左右どちらにも装着が可能。トラックパッドもキーボードの位置に合わせ左右にずらして装着することができます。

背面の拡張ベイ

モデル製品には標準ファンを2つ搭載した「エクスパンション・ベイ・シェル」が付属、オプショナルサービスですが外出時と自宅やオフィスでのゲーミングやビデオ編集時でグラフィック・モジュールを付け替えて作業を効率化できます。
また本体の拡張端子にも大きな工夫が施され、拡張用端子それぞれに脱着可能な拡張カードを装着が可能。拡張カードはバリエーションが豊富でたとえば「USB-A」「Type-C 3.2」「Type-C 4」「Type-C 240W充電」「ディスプレー出力」「3.5mmヘッドフォン」「RJ-45」と言った自分好みのUSBやモジュラージャックなどポートタイプの組み合わせを選択して装着することが可能です。

キーボードや拡張端子さらにGPUも自分好みにカスタマイズ、ノートPCの機能や性能の可能性を広げます。予約価格はDIYモデルが約1400ドル(約22万円)となっています。